ミツマタは、「旧洋館 御休所」の前に植えてある。
3月10日現在、すでに花の盛りは過ぎたようだが、
鮮やかな黄色の塊で咲いている。
芳香を放つらしいが、残念ながら3mくらい前に柵があり、
香りを確認することはできない。
枝が三叉ではなくて二叉はないかと探したが、全部三叉である。
御苑内のミツマタは、この1本のようだ。

「近づいて花を見てみると、枝先にハチの巣のような白い塊がたくさんついているのがわかります。これはミツマタのつぼみで、30から50個もの花がまとまって作り上げたものです。つぼみから黄色い花がポツポツと出てきています。」
「ミツマタは名前の通り枝が三つに分かれるのが特徴です。花のついた3つの枝を元の方にたどっていくと、その枝もまた3つに分かれた枝の1本だったことが分かります。花とともに近づいて観察してみてはいかがでしょうか。」
「まだつぼみが多く、例年ですと、3月上旬ごろにはみごろをむかえそうです。これから日を追うごとに、つぼみの白から花の黄色へと装いを変えるミツマタをぜひご覧ください。」
(御苑ホームページ 2015年2月4日より)

「ミツマタ(三椏、三叉) Edgeworthia chrysantha
中国原産で、室町時代に渡来しました。繊維植物として広く栽培され、
紙幣などの紙の原料に用いられています。
枝が3本ずつ股状に分かれていることが名前の由来です。
[ジンチョウゲ科] 花期:2〜3月(説明看板より)

「落葉性の低木。樹高:1m〜2m。
繊維質の樹皮は、強度の高い良質の紙の原料として有名で、紙幣などにも使われている。
明治12年(1879年)、大蔵省印刷局(現・国立印刷局)抄紙部で苛性ソーダ煮熟法(※)を活用することで、日本の紙幣に使用されるようになった。ミツマタを原料とした和紙は光沢があり丈夫でしなやかで破れにくいという特徴がある。それらの長所から、紙幣の原材料のひとつとして用いられており、高知県を中心とした地域で主に栽培されている。
花びらに見える部分は筒状の萼で、実際は花びらを持たない。花は下向きに咲き、小さい蜂の巣のような形状。塊の色は外側が白で内側が黄色。芳香を放つ。」
(参考:ヤサシイエンゲイ、みんなの趣味の園芸)

(※)苛性ソーダ煮熟法:紙の製造工程の中で、楮・三椏・雁皮などの皮から繊維素(セルロース)以外の物質を取り除くために、灰汁やソーダ灰の溶液中で加熱して溶かす方法。

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