昨日、家に帰ってテレビをつけたら、
ちょうど、元ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカさんの特集をやっていた。

「世界で一番貧しい大統領」として有名な方だ。
(この言い方、なんだかなぁ…。
「世界で一番(心が)豊かな大統領」とかの方がいいんでないかい?)

昨日の番組を見ていて、
何かちょっとかわいそうになったのは、私だけだろうか。
日本で最も商業主義的な匂いのする“Fテレビ”に連れ回されて、
日本人をどう思うか?ってずっと聞かれて…。

浅草で、買いたくもないみやげ物屋さんとか、
どこやら知らないが、ロボットが案内嬢を勤める商業施設や、
大阪で食べたくもないたこ焼き屋さんやら、
上りたくもない通天閣やら案内されて(これは拒否された)、
ず〜っとつまらなそうな顔をされていた、と感じた。
(実際私自身も、そんなとこ案内されても面白くもない!)
番組のMCがやたらはしゃいでいた。

日本人をどう思うかって、何度も何度も聞かれて。
(もう、ウルサイな!自分達のことは自分達で考えなよ!って
ついつい思ってしまう。。。)

だが、ホセ・ムヒカさんは、やっぱりコメントがいい。
例えば浅草では、「宗教としては尊重するが、みやげものは…」
ロボットに対しては、「いずれこのようなものとの共存の時代が来る」
串かつ屋さんでは、「日本人はよく働くけど、仕事が楽しければそれでいいのだ」
…みたいなことを仰っていた。

中南米の偉大な指導者といえば、キューバで、チェ・ゲバラと共にゲリラ線を戦った
フィデル・カストロさんが有名だが、
ホセ・ムヒカさんも、若い頃は何度も投獄された戦士だったそうだ。

以前、カストロさん86歳の時の、生の講演を聴いたことがあるが、
キューバの医療、世界情勢、政治、経済、戦争の事から、
宇宙誕生のビッグバンの事まで気宇壮大、
話はあっち飛び、こっち飛び、息もつかずに宇宙を駆け巡る。
何時間でも話をするので、最後は必ず誰かが止めるんだそうな…。
偉大なる革命家。現在多分90歳!

一方、ムヒカさんは、とても優しい感じのおじさんというか、おじいさん。
リオ会議(環境の未来を決める会議)でのスピーチで多くの人の心を打った。
「貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、
無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」
中南米って、時々、とてつもない思想の人が現れるんだね。

ホセ・ムヒカさん。
外語大での講演と、広島訪問だけにしてあげれば良かったのに…。
まだもう一日あるらしい。フウ〜ッ。

「お金」ではなく、
「時間」をとても大切にされているホセ・ムヒカさんから、
そのとっても貴重な時間を奪っていたようで、
心苦しく思った、あんこきなこでした。