「小豆」は3世紀頃に、中国から伝えられ、
8世紀には日本各地で栽培されていたようです。

「砂糖」は鑑真和上が伝えたという説もありますが、
遣唐使が持ち帰ったとも考えられています。(—農畜産業振興機構HPより)
砂糖は当初、薬として珍重される位貴重なものだったので、
人々の口に入ることは、ほとんどありませんでした。
その後、大陸との貿易が盛んになり、砂糖の輸入も増加しました。

江戸時代には鎖国状態となったため、
砂糖は長崎出島から入ってくるのみでした。
そこで琉球での砂糖の製造を始め、幕府は砂糖の国産化を進め、
江戸時代後半には国内生産も増えました。
そして、小豆と砂糖の究極の合体、「あんこ」が作られるようになります。
和菓子が庶民の間で広まりました。

時代は進み、明治になって「あんパン」が登場します。

「あんパン」は、現在の木村屋總本店の創業者、木村安兵衛さんと
その次男の英三郎さんが考案した、というのは有名な話です。

—1874年(明治7年)に、
銀座の店で売り出したところ好評を博したとされる。
翌1875年(明治8年)4月4日、
花見のため向島の水戸藩下屋敷へ行幸した明治天皇に
山岡鉄舟が献上し、木村屋のあんパンは宮内省御用達となった。
以降、4月4日が「あんぱんの日」となっている。
木村屋のあんパンは、パン酵母(ホップを用いたもの)の代わりに、
酒饅頭の製法に倣い、日本酒酵母を含む酒種
(酒母、麹に酵母を繁殖させたもの)を使った。
中心のくぼみは、桜の花の塩漬けで飾られた。(—Wikipediaより)

ところで、「あんパン」の定番は小倉あんパンですが、
他にも、たくさんの餡の種類があります。
つぶあん(小豆)、こしあん(小豆)、白あん(白インゲン)、イモあん(さつまいも)、
栗あん、うぐいすあん(青エンドウ)、桜あん、ずんだあん(枝豆)、黒ごまあん、
白ごまあん、かぼちゃあん、ゆずあん、くるみあん…等々。

ちなみに、洋菓子に使われるジャムやカスタードクリームなどは
「あんこ」の仲間ではありません。
「あんこ」とは、広義には食べ物の中にいれる具のことですが、
この講座で扱う「あんこ」とは、
豆やイモなどを材料として作られたものを言います。

浅草の「あんですMATOBA」というお店には、なんと、
60種類ものあんパンがあるそうです。
ぜひ行ってみたいものですね。