一般的には、つぶあんのものを「ぜんざい」、
こしあんの方を「しるこ」と呼びます。

しかし、このような言い方は、主に関西以西で、
関東では、つぶあんのものを「田舎汁粉」、
こしあんの方を「御膳汁粉」と呼ぶ、とも言われています。

まずは「ぜんざい」。
小豆(あずき)を煮て、柔らかくなったら煮汁の中に砂糖を入れ、
甘く味付けしたものが「ぜんざい」で、
お椀全体の半分以上を小豆の存在感が占めます。

「おしるこ」は、小豆を煮て、漉し器(または目の細かなザル)とヘラで潰し、
さらし布で漉してから砂糖を入れてこしあんを作り、
それをお湯でといて作るので、なめらかでとろりとした食感となります。
粒子が細かければ細かいほど上品な味となるわけですが、
その分“小豆感”は若干弱くなります。

「おしるこ」は、つぶつぶの「ぜんざい」に比べて、
漉す=“つぶつぶをなくす” という一手間が余計にかかり、
さらに、漉し残った小豆の皮を捨てるのはもったいない、という面もあります。

材料は同じですが、食感が違う「ぜんざい」と「おしるこ」。
“つぶつぶ” 感を選ぶか、“とろり” 感を選ぶかは、お好みで。
どちらも、焼いたお餅や白玉を入れて食べます。

最近は、“つぶあん” “こしあん”なる袋入りや缶詰等の便利なものが、
甘味屋さんや富澤商店さんなどで売られていますので、
それを使えば、あっという間にできあがります!

その他、つぶあん・汁なしのものを小倉(関東)、亀山(関西)などと、
あんこに関しての呼び方もいろいろあるようですが、
細かい、枝葉末節はほっときましょうね。
大事な事は最終形状はどうあれ、小豆そのものを味わうことです。
『見た目ではなく、中身』ですよ。
(あ、何か、あんこきなこが乗り移ってきた感がありますので、
ここらで第1回は終わりにしましょう。)

=世界に広げるあんこ講座=
〈今日の単語〉
小豆=Red beans/Adzuki beans
あんこ=Red bean paste
ぜんざい=Thick bean-meal soup
おしるこ=Sweet red bean paste soup

※どちらも基本的には Sweet red-bean soup ですが、
ぜんざいの “こってり濃い”、おしるこの “なめらかとろり”を
thickとpasteでニュアンス分けしているようですね。

役に立ちましたか? …立たない?
……………それでは、次回をお楽しみに!