同じ施設で3人の入居者が相次いで転落死した事件。
やっと一昨日、犯人逮捕に至った。
自分や親が入居者だったらと考えると、ぞっとする。

それにしても、警察の捜査があまりにお粗末ではなかったか?
どう見ても、要介護の高齢者が、
自分で手すりを乗り越えるのは不自然だ。
犠牲者一人目のケースをきちんと厳しく捜査しておけば、
犯人は次の殺人を犯せなかったかもしれない。
“事件”か“事故”かで曖昧にしたがために、
第2、第3の事件が起きた。

要介護の入居者が立て続けに、
同じ建物のベランダから、同じ庭に転落したら、
それだけで完全に“事件”だろう、と普通は考える。
つまり、2件目が起きた時点で、警察はもっと動くべきだった。

容疑者は「救急救命士」の資格を持っていたそうだ。
これは全くの想像だが、転落した人の蘇生をして、
注目を浴びようとしたのではないだろうか。
いや、4〜6階から高齢者を放り投げたら、
おそらく即死だろうから、それはないか…。
いったい何を考えてこんな“殺人”を犯したのか。

施設の対応も悪い。
1回目の事件後、手すりの形状を変えるとか、
防犯カメラを設置するとか、
何らかの転落防止策を考えなかったのだろうか。

同施設では、他にも酷い虐待事件が起きていた。
今回の殺人は、犯人が悪いのはもちろんだが、
そういうことができてしまう職場の雰囲気は、なかったか。
施設長や運営会社の対応の甘さはなかったか。
問題が多発していた施設だから、
何故、特別に夜間の人員を増やすとかの対策を施さなかったのか。

介護に携わっている人の多くは、
まじめで心優しい人達だ。
こんな事件は本当に悲しい。

厚労省の調査によると、
2014年度の介護施設での職員による虐待件数は300件。
絶対にあってはならない場所での虐待である。
一つ一つの事例を公表して、対応を明らかにしてほしいものだ。

「温かい介護」を期待して入居した人達は、
どこへ行けばいいのだろう。。。
おそらく、こんな殺人事件が起きた施設に住み続けたくはないだろう。