普段、ドラマというものをあまり見ないが、
「下町ロケット」…これはもう、勧善懲悪。理屈抜きに面白い。以上。おしまい。

で、これに並んで、最近見たドラマで大変面白かったのが、「悪夢」。
Eテレの番組「バリバラ」で作られたもので、素晴らしかった。
障害者ドラマという枠ではなく、普通に見て、楽しめる。
一部を除いた出演者のほぼ全員が障がい者、
それも、演技経験のないしろうとであることにびっくりです。

主人公、マコト。統合失調症の男性を演じているのは、
実際に統合失調症の、お笑い芸人のハウス加賀谷さん。

この主人公マコトが新聞配達をしていると、
全身白塗りの「白い人」に追いかけられる。
この「白い人」たちを演じているのは、「大駱駝艦」。
(この方たちは舞踏のプロです。古い方はご存知でしょう。)
統合失調症の妄想・幻覚というのはこういうものかと、納得のシーンだ。
その恐怖で、途中で配達を投げ捨て…、
そして、新聞配達店をクビになり…。

アパートに帰ると友だちの小学生のマキちゃんが現れる。
彼にしか見えない子。何故なら…。

マコトは、何十社もの面接に行くが採用されず、
母親のつてで叔父さんの店で働かせて貰う。が、
「仕方ないだろ!、国が障害者を雇えってんだから。」
という叔父さんの言葉に、善意だと思っていたマコトはショックを受ける。
(まあ、なんとシリアスなセリフ!!)

彷徨い逃れた先に、ボロボロ(失礼!)の商店街の地下にある、
「健常者お断り」と貼り紙された怪しげなバー(ダンスホール?)に入る。
そこにいるのは、足のない人、顔の崩れた人、目の見えない人、ダウン症の人…
皆がいわゆる“障がい者”なのだ。

その中で発せられた言葉—-
“普通の人”って何?

その怪しげなバーの前で怪しげな男が怪しげな果物を見せる。
「この実を食べたら障害が直る。でもな、今までの記憶は失われるんや。」

さあ、どうする?
…ということで、店の中にいた障がい者に意見を聞くのだが…。
そこで得られる答えは、リアルな答え。

実を食べる、つまり障害が直る方を選択する人もいたが、
実を食べない、と答える人も。

「私はこの体で生きてきた」
「障害のある私が、私!」
と、胸を張って答える人が多かった。

※若干ストーリーが前後したかもしれませんがご了承下さい。

……………

そしてドラマの第2弾。「禁断の実は満月に輝く」。
こちらはちょっと軽めです。
統合失調症のマコトとダウン症のコウジが、この実を探して旅に出る。
コウジが、民宿にいた四肢欠損症のマユコに恋をする話。
京都の美山町の風景が美しい。

とにかく面白い。
「悪夢」…今年のベスト1ドラマでゴザイマス。