昨日に続き、惑星の話。

惑星と言えば、ワタクシが一番怖いと思ったSFは、
スタニスワフ・レムが1961年に発表した小説『ソラリス』。

SFなどで、地球外生命体というと、普通は“宇宙人”を描くが、
この話は違う。惑星自体が頭脳なのだ。

惑星の海が、そこへやってくる人間を捉えようとする。
捉えると言っても、ガバッと捉えるのではない。
その人間の頭の中を捉えて操るのだ。

ある時。惑星ソラリスにあるステーションの様子がどうもおかしいらしい。

その不調を調べに地球からやって来た学者の頭の中を、ソラリスは読み取る。
主人公クリスの、昔自殺した彼女ハリーが“生きて”目の前に出てくるのだ。
が、何か変…洋服の縫い目、とかの細部が。
しかしクリスは、変だと思いながら、その彼女を愛する。

他の研究者たちの回りにも変なことが立て続けに起こる。

その描写が実に怖い。
さらに、2つの太陽(赤い太陽と青い太陽)の設定、静かな海の描写…。

…で、ですね、怖い、怖いと言いながら、
最後がどうなったかは忘れましたが、
小説を元にしたタルコフスキーの映画の方では、
主人公が地球の自宅の池のゆらゆら揺れる水草を眺めるシーンで終わっていたような…、たしか。
静か〜な、静か〜な映画なんですけど、怖いんですね。

(映画より、原作の小説の方が面白い(怖い)ですよ。想像力が働くから。)

で、おまけですが、この映画のテーマ曲に
バッハのオルガン曲 BWV 639 “Ich ruf zu Dir, Herr Jesu Christ”が使われていて、
これがまた美しい!
簡単そうなメロディーだったので、楽譜を手に入れ、
弾こうと思ったのだが、
2年以上経過したのに、まだ弾けんとです。。。